家族/定義は変わる
高齢化した本紙の読者に最もよく読まれている記事は「明暗だより」だろう。その中に「家族葬」という言葉が使われている。10年ほど前は「密葬」と記されていた。密葬とは会社の社長や有名人の葬儀で本式の密葬「本葬」の前に、近親者だけで行う葬式のことである。 つまり後日本葬が行われることが前提で、それで終わる葬儀は密葬ではない。近親者だけで内々で行う葬式を行う場合、それを何というか適切な言葉がなかった。…
続きはこちら高齢化した本紙の読者に最もよく読まれている記事は「明暗だより」だろう。その中に「家族葬」という言葉が使われている。10年ほど前は「密葬」と記されていた。密葬とは会社の社長や有名人の葬儀で本式の密葬「本葬」の前に、近親者だけで行う葬式のことである。 つまり後日本葬が行われることが前提で、それで終わる葬儀は密葬ではない。近親者だけで内々で行う葬式を行う場合、それを何というか適切な言葉がなかった。…
続きはこちら所得税の確定申告は15日が期限だ。確定申告は前年1月1日から12月31日までの1年間の収入と必要経費から所得を計算し、税額まで算出する申告納税制度だ。 多くのサラリーマンは、給与の支払者である事業主(会社)が個人に代わって申告し納税してくれるので、納税に無関心な人が多い。年末調整の結果を記した源泉徴収票を一見するだけの人もいる。 毎月の給与は25日締めの月末払いのような会社もあるが、月末…
続きはこちら旅と旅行とは同義語とされるが、私の語感では少し異なる。旅は大和言葉で自宅から離れた場所に出かける意で、古くは必ずしも遠方へ行くことに限らず、住処を離れて、一時よそへ行くことをすべて「たび」といったらしい。現代の語感では一人旅で優雅な感じだ。NHK総合テレビの「ブラタモリ」は話し相手の助手が同行しているが、本質はタモリのブラリ旅だ。歩くのが原則で交通機関は写らない。 一方、旅行は交通機関を利用…
続きはこちら先日初雪が降り、交通に影響を与えたが、一昨年のドカ雪ほどではなく、積雪も数日で消え去り一安心した。 初雪の定義はどうかと疑問に思った。全13巻もあるわが国最大の国語辞典の日本国語大辞典は以下のように解説している。 ①その年の冬初めて降る雪。 ②新年になって初めて降る雪。 江戸時代から2説あるようで、甲乙つけがたい。雪国と雪が降らない土地とで①②の差があるわけでもない。 似た言葉…
続きはこちらふとしたことがきっかけで、競馬・競輪・競艇を広辞苑で調べた。 競馬は7行にわたって次のような解説だ。 馬場を設け、騎手が騎乗して2頭以上の馬を駆けさせ、勝敗を決する競技。古式競馬は競べ馬などと称した。日本での近代競馬は1862年(文久2年)横浜で外国人により行われたのが始まり。現在は競馬法により馬券を発行して、的中者には配当金を支払うギャンブル的娯楽となっている。中央競馬と地方競馬とがあ…
続きはこちら長年日韓両国間の懸案だった従軍慰安婦の問題が妥結した。日本政府は韓国の基金に10億円を提供し、韓国政府はソウルの日本大使館前に民間が設置した従軍慰安婦を象徴する少女像を撤去するよう努力するとのことだ。 約束どおり実行されれば永久的解決となり両国民にとって誠に喜ばしいことだ。 従軍慰安婦の連行は日本軍が関与したと朝日新聞が報道したのに関し、それを否定し、民間業者が募集し、軍は関与していない…
続きはこちらお年玉にはしばらく縁がなかった。こどもの頃、お年玉をもらったか、もらわなかったか、遠い昔のことで思い出せない。80年ほど昔、私の小遣いは1日2銭だったので、ポチ袋の中のお年玉はたぶん10銭ぐらいだったのではなかろうか。 当時は金銭は汚らしいとする風潮もあったので、しつけの厳しい家ではこどもに小遣いをやらず親が買い与えた家庭もあった。 今年の正月、数十年ぶりにお年玉をもらったが、受領書を要…
続きはこちら桐生が岡動物園で飼育されていたキリンが死んだ。本紙の報道によると、国内で飼育されているアミメキリンとしては最高齢の24歳9か月で、人間でいえば80歳を超える長寿だったとのことだ。 第11子の出産が死産で、その後間もなく衰弱死したという。 この記事を読んで、動物とヒトとの寿命比較について疑問が生じ違和感を抱いた。 キリンの24歳9か月が人の80歳を超える長寿に相当すると計算した根拠は不…
続きはこちら桐生市は公衆トイレ25ヶ所について、利用状況や経過年数、重要度や緊急度などを勘案して優先順位をつけて建て替えや改修をするとのことで、公衆トイレ整備計画を発表した。 それによると、年間の利用者数はJR桐生駅南口高架下は6万2865人、東武新桐生駅前は4万4377人など、一の位まで発表されている。正確に数えたのかと思ってよく読むと、水道使用量から利用者数を推計したらしい。1回の利用水量は大と小で…
続きはこちら高齢者や有名人が、自分が経験して得た人生訓を記した本が発行されている。新聞広告でその項目を見ると、なるほどと納得されるものが多い。週刊誌の目次のようにどぎつい表現はない。 若いときは社会の不正や差別、不公平などに対し不平や不満を抱き、それらを解消して住みよい平和な社会をつくろうと努力する。しかし容易には実現せず挫折することが多い。 結婚して子が生まれると、家庭を守ることに目標が変わり、社…
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