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桐生タイムスより

群馬県/間をとる

 47都道府県には県名と県庁所在地の市名が同じものと異なるものとがある。前者は青森・秋田・山形・福島・埼玉・千葉・東京・長野・新潟・富山・福井・岐阜・静岡・京都・大阪・奈良・和歌山・鳥取・岡山・広島・山口・徳島・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の30都道府県で、後者は北海道-札幌市・岩手-盛岡市・宮城-仙台市・茨城-水戸市・栃木-宇都宮市・群馬-前橋市・神奈川-横浜市・山梨-甲府市…

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広報きりゅう/調剤事務管理士

 表題のように、広報は漢字、都市名はひらがなで表記している広報紙が多い。官報のように堅苦しい表現ではなく、分かりやすい言葉で記されているが、内容は市からの公のお知らせである。誇大広告やうそはないと市民は信じている。  広報きりゅう10月号に、職業訓練センターの講座として次の記事が掲載された。  調剤薬局事務講座   「調剤事務管理士技能認定試験合格」を目指します。  これを読んだ市民は「調…

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けじめ/見分けはむずかしい

 けじめは源氏物語に頻出する古くからの大和言葉であるが、現在は日常ほとんど使われないので、やくざ言葉だと思っている人がいる。  新明解国語辞典は小形の辞書だが、けじめを適切に詳しく解説しているので引用する。  [もと、他との比較から帰結される、大小・多少や優劣などの差の意]  ①そこまでが一方に属し、そこから先は他方に属するという区分。「肉がすっかり溶けて、汁とのー[=区別]がつかなくなった…

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都道府県名/水面下の協議折衝

 日本には1道・1都・2府・43県、計47都道府県がある。東京は昔、東京府東京市だったが昭和18(1943)年、府と市を廃止して都になった。それまでは1道・3府・43県だった。そのために都道府県といいながら、数が少ない順に道・都・府・県の順に数える。  その数は北海道地方1、東北地方6、関東地方7、中部地方9、以上を東日本とすると計23、近畿地方7、中国地方5、四国地方4、九州地方7、沖縄1で西…

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東西南北/敗北の意味

 東西南北を地図で示すときは、右を東、左を西、上を北、下を南にするのは万国共通のようだ。南半球を下に描く地図は不愉快だとして、オーストラリアの出版社が、南半球を上にした地図を発行したことがあるそうだ。日本列島地図で南北を逆転し、北海道が下に、九州が上にある地図では、自分の住んている市を探すのに苦労するだろう。  ところがJR桐生駅の切符売り場の運賃表示表は西の前橋を右に、東の小山を左に表示してい…

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無限大∞/数学好きの読者のために

 無限大とは文字通り限りなく大きいことだ。すなわち、どんな大きな数よりもなお大きくて、数学では∞の記号であらわす。しかし、そんな数が実在するのだろうかと、ふと疑問に思う。  どんな大きな数でも、それに1を加えると元の数より大きくなる。10倍すればさらに大きくなる。では∞を10倍すればどうなるのか。∞より大きくなれば、元の数はどんな数より大きいという無限大ではなくなる。  無限大の反対は無限小だ…

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もっと温かみのある方法は/保険料の負担感

 社会保険には医療保険・介護保険・年金のほかに雇用保険・労災保険などがある。保険料が高額なのは前3者だ。現役で働いているときは、税金と同様に給料から源泉徴収され、手取り(可処分所得)が減額され、何とかならないかと悩む。  しかし年老いて年金生活になると、これらの恩恵を受ける機会が増し、ありがたみが分かるようになる。  掛け金(保険料)は住民税を基準に計算されるが、住民税額の基となるのは所得であ…

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税金と社会保険料/年金生活者が働くと

 国民所得に対する租税の割合を租税負担率と称し、経済統計に使用されてきた。しかし、給料から源泉徴収される健康保険料と自営業者や農民が自ら納める国民健康保険税とは目的が同じなのに、前者は料だから税に含めず、国保税は名称が税だから、租税負担率の計算に含めたのでは一貫性がない。  国保の掛け金は群馬県では国民健康保険税だが、東京都では国民健康保険料である。地方では税のほうが強制的に徴収しやすいのだろう…

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中水道/長期的に考えたい

 中水道という言葉をご存じだろうか。中山道ではない。上水道と下水道との中間の水道だ。  日本の主要都市には上水道と下水道とが完備しているが、本格的な下水道はなく、浄化槽で代用している小都市もある。  飲用や炊事用の水を、水道水ではなくペットボトルに入っている天然水を使用している人もいるが、洗濯や入浴にまで天然水を用いる人はいないだろう。  ところが、水洗便所は、飲用できる水道水で大小便を流し…

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会議と会談/違和感を覚える言葉

 言葉は時代とともに変化し、極端な場合意味が逆転することさえある。言語道断は本来は仏教用語で、仏教の奥深い真理はことばで説明することができない意味であるが、現在ではとんでもないこと、もってのほかのことの意に用いられる。  会議や会談は会の文字どおり、会って話し合ったり議論したりすることだ。しかし、通信手段が進歩し、テレビが普及すると、直接一堂に集まらなくても、互いの映像・音声を送信受信しながら行…

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