背景色の変更
  • 標準
  • 黄
  • 青
  • 黒
文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大
桐生タイムスより

特殊詐欺/仕組みを知り、自覚する

 おれおれ詐欺や還付金詐欺等の振り込め詐欺や、利殖や必勝を信じさせる劇場型詐欺などの被害が、連日のように新聞に掲載されている。  被害者は独り暮らしの老人に多いようだ。  警視庁が都民からの応募作として採用した母さん助けて詐欺は名称が定着せず、マスコミから消え去った。  犯罪の様式は日々変化し、郵送や一味が堂々と顔を見せて受け取る例さえあるという。 犯人が捕まったと報道されることもまれに…

続きはこちら

この憲法/なぜ18ヵ所もあるのか

 集団的自衛権について閣議決定した政府の方針についての議論が盛んである。国民の間に賛否両論があるのは当然だが、マスコミで報道されるのは反対が圧倒的だ。  5月3日の憲法記念日には、私は毎年日本国憲法をゆっくり丁寧に通読している。従って数十回読んでいることになる。私にとっては憲法は身近な法であり、表現だ。  「すべて国民は」や「何人も」という表現を見ると、憲法の引用だとすぐ気付く。憲法の特徴の第…

続きはこちら

公私混同/予算の組み方

 公私は本来は公務と私事であるが、社会と個人の意味でも使用される。公私間の線引きはその時代の経済や社会情勢によって変動する。  半世紀ほど前は、信号機を新設するのに、付近住民の寄付を充てるという、現在では信じられないようなことが行われていた。  その後、戦後の混乱が治まり、経済が右肩上がりによくなると、本来個人負担とすべき飲食代を会社の交際費として支出することが大目に認められることもあった。 …

続きはこちら

お客様/主としての責任

 桐生市からの市民税納税通知書の封筒の中に「公的年金から住民税の天引きについて」と題する紙片が同封されていた。この紙片には担当課の記載がなく、変だなと感じた。  文章の中に「お客様」との表現があるが、市役所の窓口で「お客様」と言われたことがない。このメモは市職員が作成したのではなく、金融機関の職員が作成したのではないかと疑問がわいた。  固定資産税の納税通知書の封筒の中にも「住民登録」と記した…

続きはこちら

誕生日/祝わなかった

 「私は昨日84歳の誕生日を迎えた」という文を読んで、「アレ?」と違和感を抱く人は、日頃から注意深く文章を読んでいる人だ。普通は「昨日は私の誕生日で84歳になった」と記す。  年齢は常識では誕生日に加齢するが、法律上は誕生日の前日に加齢するとされ、この解説は今までに何回も当欄で述べた。  誕の原義は「おおげさなうそを言う。でたらめ」と偶然知り、驚いた。虚誕・荒誕・妄誕などの言葉が辞書にあるが、…

続きはこちら

死亡/表現のいろいろ

 豚流行性下痢症が30頭発症し、7頭が死亡したという新聞記事を読んで違和感が生じた。  私の国語感覚では死亡とは人が死ぬことであり、家畜が死ぬのは死亡とはいわないからだ。発表元の家畜保健衛生所が「死亡」と発表したのか、新聞社が死亡と表現したのか、疑問に思い、手元の辞書を調べた。  9冊のうち5冊が死亡を「死ぬこと」としているのに対し、4冊は「人が死ぬこと」と記している。「人や動物が死ぬこと」と…

続きはこちら

集団的自衛権/疑念抱かせぬ努力を

 憲法改正も視野に入れて、集団的自衛権の議論が盛んだ。全国紙の社説や解説・テレビの報道を見ても、完全には理解できず、合点がいかない。ぼけ始めたのかと思って、何度も読み返すが、何が分からないのか、それが分からず、落胆する。  集団的自衛権を一語ずつ分解して、本来の意味を探ってみたら、「的」が不明の原因だと判明した。  「的」は「の」や「として」「のような」の意味で名詞の後につくが、(中国語の「的…

続きはこちら

敗者に注目/見方を変えれば

 歴史は勝者、征服者により語られることが多い。古事記や日本書紀は天皇側から見た歴史書だ。  しかし、日本には判官贔屓の言葉のように敗者に対する思いやりもある。義経記や平家物語は何となく物悲しい。忠臣蔵は赤穂と吉良のどちらが勝者か、考え方による。  現在の書物や映画・ドラマはすべて赤穂方からみた話になっているが、吉良方を主役にして記すと別の話になるだろう。  スポーツの愛好者は、ほとんどが観客…

続きはこちら

自然数と起算日/年齢計算の矛盾

 自然界に存在するものを1・2・3・4・・・と数える数が自然数の原義だろう。正の整数と一致する。多くの国語辞典もそのように説明している。  ところが、広辞苑には集合論等では0を自然数に含めることもあると解説されている。すなわち広辞苑では自然数とは①正の整数②正の整数と0との総称の2種類という。  負の整数と0はインドに起源があるらしいが、0の発見は数学だけではなく、哲学・宗教とも関係し、0の本…

続きはこちら

人口対策/発想転換し努力を

 日本は敗戦による復員兵のため、戦後人口が増え、彼らが結婚したのでベビーブームとなり、生まれた子らは団塊の世代と呼ばれたが、定年退職になりつつある。  経済は右肩上がりの好景気だったのが、デフレが長く続き、人口が減少している。大都市は人口増加しているところもあるが、地方都市はほとんどが、商店街がシャッター通りとなり、買い物客は少なくなった。  車の渋滞が減少し、朝の通勤・通学が楽になったのはよ…

続きはこちら

次へ » « 戻る

このページの先頭へ